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【奇跡の復活劇】志摩スペイン村はなぜ潰れない?そして今、再び熱い注目を集める理由は?

些細なクエスチョン

スペイン村はなぜ潰れない?奇跡の復活劇を果たした理由とは!?

バブル崩壊直後の1994年に開業し、長らく「ガラガラ」のテーマパークとして知られた志摩スペイン村。
それが今、東京ディズニーリゾート並みの行列ができる人気スポットとまで言われるほどに変貌を遂げている。
今回は、

過去ずっと閑散としていた志摩スペイン村はなぜ潰れなかったのか?
そして、どのようにして志摩スペイン村は奇跡の復活を果たしたのか?

これらの秘密を探っていきます。

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志摩スペイン村はなぜ潰れなかったのか?

バブル崩壊直後という最悪のタイミングに開業した志摩スペイン村は、長年『閑散としすぎているテーマパーク』の代名詞でした。
場内の閑散ぶりはしばしば話題になり、
過去、SNSでは、

「待ち時間ほぼゼロ!アトラクションも乗りたいときに乗れる!」

「なぜ潰れないのか不思議」

「いつ行ってもガラガラ」

「あの客入りでどうやって運営続けてるんだろう」

といったような言葉が多く投稿されていました。
そんな志摩スペイン村が、潰れることなく現在まで存続できた理由はいくつかあります。

近鉄グループの強力なバックアップ

志摩スペイン村は、テーマパークだけでなく、ホテルや温泉施設を含む複合リゾート施設「伊勢志摩 近鉄リゾート」の一部として運営されています。

この「伊勢志摩 近鉄リゾート」には、リゾート施設やゴルフ場、ホテル、温泉施設にドライブウェイなどなど、様々な事業が含まれています。

これらの事業の母体は、
鉄道事業や百貨店事業など、幅広い事業を展開する巨大企業である近畿日本鉄道株式会社(近鉄)グループの株式会社近鉄レジャーにあります。

そのため、事業全体の収益があり、志摩スペイン村単体の収入がふるわなくても事業を成り立たせることが可能となっているわけです。

国立公園内という立地

志摩スペイン村は、伊勢志摩国立公園内に位置しています。
国立公園は、自然公園法第15条によって、事業を廃止する場合は、原状回帰が義務付けられています。

つまり、志摩スペイン村を閉鎖した場合、莫大な費用をかけて元の環境に戻す必要があるのです。

そのため、仮に利益が上がらなくても継続して運営する方が経済的に有利ということも、志摩スペイン村が潰れない理由の一つではないかと言われています。

伊勢志摩内での集客効果の高さ

長年、『閑散としすぎているテーマパーク』と言われていた志摩スペイン村には、
年間どのくらいの来場者がいるか知っていますか?

志摩スペイン村の来場者数

年度 入園者数 対前年度比
1994 3,755,500人
1995 3,014,500人 △19.7%
1996 2,457,000人 △18.5%
1997 2,473,000人 △0.7%
1998 2,031,500人 △17.9%
1999 2,313,000人 13.9%
2000 1,907,000人 △17.6%
2001 1,580,000人 △17.1%
2002 1,861,000人 17.8%
2003 1,838,000人 △1.2%
2004 1,804,000人 △1.8%
2005 1,562,000人 △13.4%
2006 1,589,000人 1.7%
2007 1,579,000人 △0.6%
2008 1,630,000人 3.2%
2009 1,562,000人 △13.4%
2010 1,462,000人 △7.2%
2011 1,437,000人 △1.7%
2012 1,330,000人 △7.2%
2013 1,410,000人 1.6%
2014 1,339,000人 △5.6%
2015
2016 1,227,000人 △4.3%
2017 1,197,000人 △2.4%
2018 1,229,000人 2.7%
2019 1,118,000人 △9.0%
2020 745,000人 △33.4%(新型コロナウイルス感染症拡大のため一時休園)
2021 864,000人 16.0%
2022 1,220,000人 41.1%

出典:Webio辞書

2020年-2021年にコロナの影響で100万人を切ったことはあるものの、ほとんどの年度で、志摩スペイン村には100万人以上の来場者がいます。

ちなみに、
コロナ期の2021年度10月末に行われた、全国レジャー・集客施設運営実績&動向調査によるテーマパーク別集客ランキングでは、

順位 テーマパーク 来場者数
1 東京ディズニーランド・東京ディズニーシー 7,560,000人
2 ハウステンボス 1,386,000人
3 志摩スペイン村 745,000人
4 サンリオピューロランド 680,000人
5 東京ドイツ村 633,648人

出典:全国レジャー・集客施設運営実績&動向調査

ユニバーサルスタジオジャパンは非公開のためランクから除外されていますが、ハウステンボスに次ぐ堂々の3位で、4位・5位にはサンリオピューロランドや東京ドイツ村があります。

これを見ると、

スペイン村っていうほど酷くないのでは・・・

と思いませんか?

この数字は、
三重県の他の有名観光地の来場者数にも並ぶ大きさで、
意外にも三重県の集客に大きく貢献していることが分かります。

三重県:観光地 来場者数
ナガシマリゾート 997万人
湯の山温泉 124万人
鈴鹿サーキット 69万人
伊勢神宮 554万人
おかげ横丁 365万人
二見興玉神社 163万人
鳥羽水族館 56万人
志摩スペイン村 74万人

出典:三重県HP

徹底した顧客満足度の向上

志摩スペイン村は、スペインをテーマにした遊園地として有名ですが、本場の味覚と笑顔あふれるホスピタリティで、多くの来場者を魅了しています。

園内には、スペイン出身のシェフが腕を振るうレストランが複数あり、パエリア、タパス、チュロスなど、スペインの定番料理を味わえます。
上質な食材と彩り鮮やかな盛り付けは、まさに本場スペインの雰囲気を再現しています。

SNSでも、「ご飯がおいしい」といった投稿が多く、クオリティの高さがうかがえます。

さらに、志摩スペイン村の従業員は、スペイン語で挨拶したり、スペインの文化について説明したりするなど、徹底したホスピタリティを発揮しています。
まるでスペイン旅行に来ているような気分を味わえます。

休憩施設やレストランも充実しており、来場者が快適に過ごせるようになっています。
また、季節ごとに様々なイベントを開催しており、何度訪れても楽しめる工夫がされています。

こうした顧客満足度向上策で、志摩スペイン村は根強いファンを獲得しています。

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今、再び注目されている理由は?

そんな志摩スペイン村ですが、近年、再び注目を集め始めています。
Xの投稿には、


などなど、
志摩スペイン村に人が並んでいることに驚くポストが多々見受けられるようになりました。
その背景には、いくつかの要因が考えられます。

Vtuberとのコラボレーション

志摩スペイン村が近年人気を集め始めたきっかけの一つは、人気Vtuberとのコラボレーションです。

2022年4月から始めたバーチャルタレント・周央サンゴさんとのコラボレーションは、大きな話題を呼びました。

このコラボレーションでは、周央サンゴさん自身が園内を案内する動画が公開されたり、コラボグッズが販売されたりしました。


こうした取り組みは、若い世代を中心に志摩スペイン村への注目度を高めることに効果を発揮しました。

SNSを活用した積極的な情報発信

志摩スペイン村は現在、SNSを活用した情報発信にも力を入れています。

公式のXInstagramのアカウントでは、イベント情報や園内の様子などを発信しており、多くのフォロワーを獲得しています。

また、フォロワー限定のキャンペーンやプレゼント企画なども積極的に実施しており、顧客とのコミュニケーションを積極的に取っています。

こうしたSNSを活用した積極的な情報発信は、志摩スペイン村の存在感を高め、新規顧客を獲得することに効果を発揮しています。

コロナ禍における旅行需要の変化

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、旅行需要は大きく変化しました。

以前は、海外旅行に行く人が多かったのですが、コロナ禍以降は、国内旅行に行く人が増えています。
また、密を避けられる場所を求める人も増えています。
こうした旅行需要の変化も、志摩スペイン村が人気を集めている理由の一つと考えられます。

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まとめ

かつて「ガラガラ」と呼ばれた志摩スペイン村は、近年再び注目を集め、行列ができるほどになりました。

その背景には、近鉄グループの強力なバックアップ、徹底した顧客満足度向上策、地域との連携など、様々な要因が考えられます。

さらに、近年はVtuberとのコラボレーション、SNSを活用した情報発信、コロナ禍における旅行需要の変化なども人気を集めている理由として挙げられます。

今後も志摩スペイン村は、様々な取り組みを通じて、多くの人を魅了し続けることでしょう。

皆様も、ぜひ一度、志摩スペイン村に足を運んでみてください。

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